（雑記です－－ちょうど当該番組の収録が先週末にあったこともあり・・・）。
すぐに止めよう（というかオファー自体がなくなる）と思っていたTV出演が未だに続いている。
と言っても続いているのはホンマでっか!?TVだけである。
当初もそうだったが，今でも毎回（と言っても月に１～２回だが），収録が終わる度に「もう止めよう」と思うのだが，なぜか止められない。
「もう止めよう」と思うのは，自分など番組に不用かマイナスになってしまい申し訳ない，という気持ちのせいである。
ただ，スタッフの方々もそうだが，「評論家」の方々はみなとってもいい方ばかりで，楽屋でも和気藹々である。
若い頃から知っていて尊敬申し上げている池田清彦先生には「おい，澤口」と優しく叱咤激励をして頂いたりしているし，他の「評論家」の方々からもいわば可愛がって頂き，また，その博識から色々と教わることが多く，とても勉強になる。
なによりも，さんまさんである。
さんまさんがおられるので，私の「申し訳ないとしか思えない言動」がむしろ笑いとかプラスの方向に向かうことがあり，本当に敬愛している（まさに結晶性知能が高い方で，かつ，大変な人格者であられる）。
レギュラーのブッラクマヨネーズさんも同様のところがあり，お二人とも（楽屋でも）とても優しい方で，収録中にも私の「ボケ」的なところをうまく拾って下さり，とてもありがたい。
そして何よりも・・・
当然ながら多少の「規制」はあるが，基本的には自由に発言していいので，科学性がかなり担保される，という点が大きい。
もちろん，当番組は一般の視聴者の方々向けなので，なるべく分かり易く，かつ，短く話すしかないし，そのように心がけてもいるが，きちんとした原著論文・データを踏まえて自分の言葉で発言できるのは科学者としては嬉しいことである（以前にも述べたと思うが，収録テーマに関係した主要な原著論文２０～３０編の要約を念のため持参している。ただ，発言に関わるのはそのごく一部である－－もちろん，もっと多くの原著論文も関係するが，それらは「頭」に入っているので持参はしない（かさばるし））。
というわけで，ホンマでっか!?TVは私的にはかなり「イイ番組」で，とても好きである（恥ずかしいので，放映は,滅多に観ないけれど）。
ただ，そろそろ出番は無くなってもいいと思っている。専門的に興味を引く論文は全く別だが，一般の方々が興味をもちそうな脳科学的論文はそんなに頻繁に出るわけではなく，そうした科学的データ・結論（＝仮説）はこれまでにかなり紹介してきたので・・・。
